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僕は初音ミクが嫌いだった。

 本日8月31日をもってVOCALOID「初音ミク」は生誕6年目となる。いまやサブカルの代表格の一つにまでなったVOLCAOID、初音ミク。そんな彼女の生誕を祝おうとネットの各所で生誕祭が行われているようだ。僕も日が変わってからpixivで画像漁る仕事にかかりっきりである。僕は曲を作ったり絵を描いたりすることは全くできないので、少し初音ミクについて拙い文を書いてみようと思う。


 84010

 この数字は僕のiTunesに入ってるボカロ2408曲分の総再生回数だ。ピンとこないので少し計算してみる。一曲聴くのにかかる時間を全曲の長さの平均を取って求めると、およそ254秒(4分14秒)であった。これを先の総再生回数にかけると21356480秒。これを分に直すと355941分。さらにこれを時間に直すと5932時間。さらにさらにこれを日数に直すと247日。これはおよそ一年の3分の2の長さに匹敵する。


 勿論ボカロを流しながら何かをしているわけだから、全部の時間をボカロに費やしていたとは一概に言うことはできないが、相当大きな数字だろう。僕も実際に数字を出してみて驚い…いや驚かない。確かに僕はこれまでボカロに陶酔していた。これだけ聴いてたんだ、と感慨深い何かがこみ上げてくる。


 この数字を重ねるのに僕はおよそ4年もの歳月を要している。つまりボカロに、初音ミクに最初に出会ったのは4年前である。


 僕は初音ミクが嫌いだった。


 大学初年、僕は1人暮らしを始めた。住まいは学生寮。大規模な寮の為あってか、多くの学生が寮生活であった。

 当然同じ学科の友達もたくさんそこにはいた。その友達の中でも特に気をおける親友と呼べる奴がいた。そいつは外見は良くて社交的、いわゆるリア充に分類されるであろう、そんな奴。ひょんなことから仲良くなってそれ以降は毎日と言っていいほど互いの寮を行き来し合っていた。けど僕はそいつの部屋にいるときはどこか落ち着かない気分であった。というのも彼の趣味嗜好が少し合わなかったのだ。そいつは見た目の割にサブカルにも心酔しており、部屋に行くと決まって流れているのが、初音ミク。

 
 当時の僕はオタク文化にはあまり精通しておらず、2chまとめ見るぐらいのパンピーだった。初音ミクも名前ぐらいは知っていたが、彼の部屋で初めてソレの音声を聞いた。

 
 「メールトッ♪」


 今でも覚えている。初めて聞いた時から受け付けなかった。あの機械音。不快でしかたなかった。


 「人間が歌えよw」


 こんなことを言ったのを覚えている。人の好きなものをけなす趣味は持ち合わせていなかったので、冗談交じりだったが。けど本心は不快で不快で、居心地の悪さが半端なかったのだ。


 同時期に授業で不気味の谷について習った。教授の雑談程度だったので、詳しくは無いが、機械を人間に徐々に近づけていくと、それに対する人間の感じる満足度のようなものがふと急落する、つまり不快に感じるようになるそうだ。その数値を縦で取ってグラフにすると谷間のように見える。それが不気味の谷。日本の企業が注力しているロボット事業がまさにそうだと思う。例えばアシモ君は動きは人間のそれに大分近いが、姿は完全にロボットそのもので気分は悪くならないであろう。しかし人間の顔を模したロボットを見ると、不気味と感じることがあるだろう。人間に近づけようとすると、人は不快に、不気味に感じてしまうのだ。


 僕はこの話を聞いて、初音ミクがそうなんじゃないかと思った。人は歌えるんだから、初音ミクにわざわざ歌わせる意味なんて無い。初音ミクは人の下位互換だろう、こう思った。僕はこの不快な音声を友達の部屋に行く度聞いていた。


 しかし不思議なもので、人間は「慣れ」てしまう。初音ミクという音声に対しても慣れが生じたのだ。


 「TYPING MANIA」というサイトをご存じだろうか。ブラウザでできる音ゲーである。曲が流れ歌詞を打ち込んでいく、といったもの。僕は高校時代にこれに猛ハマリしており、そのかいあってか今ではタイピングは人並みにできる。しかし時代は変わっていき、著作権の関係からこれらの関連サイトや楽曲は次々と消えていった。それが僕が大学生になったぐらいだと思う。


 先のサイトに飛べば分かるが、今では著作権フリー(であろう、または許可取得済)楽曲しか遊べない状態である。僕は高校時代のハマりっぷりを思い出して、久々にやろうと思ったら楽曲のあまりの少なさにひどく悲しんだ記憶がある。そして残った数少ない曲の中にあったのが…メルトだ。





 「あの」メルト。知っていると言えば知っているし、やってみるか。こんな感じだったろうか、僕はメルトをプレイし始めた。これが偶然にも、僕のタイピング力で最高ランクを取れそうで取れないぐらいの難易度であった。高校時代ぐらい熱中した。この不快な音と。誰と競うわけでもないのに。


 何日かしてやっと最高ランクを取れた。あの時の感動は今でも忘れ…てない、多分。その頃には、メルトのサビ・メロはおろか、歌詞まで暗記してしまっていた。


 これが転換期だった。僕は耳についたメルトのメロディー、そして初音ミクの「声」に確かに興味を持っていた。あれだけ疎ましく思っていた音に、不快だった曲に、慣れてしまったのだ。


 それからというもの僕は、YouTubeを開いて「初音ミク メルト」と検索しては聴いて、関連動画を開いては聴いての繰り返しだった。ついには気持ち悪がっていたニコニコ動画にアカウントを作ってしまう。やはりYouTubeだけでは不十分だったからだ。ニコ動はあのコメントが邪魔で遠ざけていたが、消せばいいことに気付いた。タグやマイリストを辿っていく、YouTubeでやっていたことと同様のこと延々と繰り返した。


 最初はメルト、みくみくにしてあげる、ワールドイズマイン、サイハテ、消失…と曲名を覚えていた僕もいつしかryoさん、暴走P、kzさん…といったように作曲者(作り手、ボカロP)を覚えるようになった。良い曲を見つければそのPの過去曲やそれのアレンジ曲を辿る。


 過去曲を漁るだけではあきたらず、ついにボカランこと週刊VOCALOIDランキングを視聴することに。最初は運営が出しているのかと思ったら、一人のボカロ好きによる有志動画だと知ったときは驚いた。


 「動画が見れないときがあるし、画質も悪い」と言ってニコ動のプレミアム会員にもなった。CDも買うようになった。ニコ動の課金はクレカ決済で滞りなく継続、CDは今では棚いっぱいにまでなった。時間だけでなくお金もボカロにつぎ込むことになった。


 そして第2の転換期を迎える。「繋がり」を知る。むず痒くなる言葉かもしれないが、初音ミクには、ボカロにはこれを強く感じるようになった。同人界隈総じてこうと言ってもいいのかもしれない。


 動画を漁っていると「歌ってみた」というタグが付いた動画に辿りつくことがしばしばあった。そんな時は「ミクの歌を人間が歌うなよw」と言ってブラウザバックしていた当時の僕(ひどい変わり様である)。今は楽しんでるけど。また、曲のPVを「描いてみた」というのもあった。これは好きでよく見ていた。さらには「演奏してみた」「踊ってみた」…等々。これはボカロPが作曲当初意図していない現象だったであろう。ボカロ曲を一次創作とするなら、以上で挙げたようなものは二次創作となる。作品が違う作品へと派生する。枝が広がり、大きい木となっていくように感じた。


 ボカロの良さはこれだったんだと気付いた。面白い。本当に面白い界隈だと思う。


 機械が歌った曲を何万人と言う人が聞く。スクリーンの映像が歌う姿を見て何万人の人が熱狂している。それも日本だけじゃない。世界には「Hatsune Miku」を知っている人は数えきれないぐらいいるだろう。アメリカやアジアなど、彼女は海外ライブだってしている。


 傍から見れば頭おかしい、狂気と思うかもしれない。僕もあのメルトを延々と聞かされた日や、タイピングゲームにはまった高校時代が無ければ同じ感想を持っていたかもしれない。僕はそういった考え・感情を否定する気は全く無い。けどさ、面白いと思うんだよね。


 kzさん作「Tell Your World」という楽曲を使用した、GoogleのCMがある。僕はただ自分の感情しか語れないけどこういう作品として繋がりを表現している例もある。この映像はほんと好き。目頭が熱くなる。





 そして今。さっきTSUTAYAにDVDを返しにいったらボカロが流れていた。さっき言ったようにCMだって流れるし、しょっちゅうキャンペーンを開催しているコンビニだってある。僕は古参とまでは言えないが、聴き始めの頃には想像できないようなことが現実になっている。次はどんな面白いことが起きるだろう。初音ミクのおかげで僕はいろんな作品に出会えたして今思えば本当に良かったと思っている。


 僕は初音ミクが嫌いだった。


 私的20選と更新中の有名曲選を貼っておきます。



ボカロ有名曲選(1)
ボカロ有名曲選(2)
ボカロ有名曲選(3)
ボカロ有名曲選(4)
ボカロ有名曲選(5)
ボカロ有名曲選(6)


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テーマ:ボーカロイド - ジャンル:サブカル

  1. 2013/08/31(土) 22:35:43|
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